2016年4月

  • 2016.04.28

予測不能の熊本地震:川内原発を停止し、推移を見守るべき〔立石 雅昭〕

 4月14日に始まった熊本・大分地震は震度7に達する激震が2度観測されるとともに、震度5弱以上の強震・烈震が15回を数えるという、地震国日本でも前例のない地震となっている。これらの地震は当初、熊本県南西部の布田川・日奈久(ふたがわ・ひなぐ)断層帯の交差部付近で発生したが、16日午前中には北東の別府-万年山(はねやま)断層帯でM5.3、19日には日奈久断層帯の中部にあたる地域でM5とM5.5の地震が […]

  • 2016.04.20

熊本地震から考える原発防災計画の無責任〔菅波 完〕

 2016年熊本地震で被災したみなさまに心からお見舞いを申し上げます。  今回の地震で思うことは、自然災害に関する人間の想定の不十分さであり、甘さです。震度6に及ぶ余震が継続的に多数、発生しています。震源域が断層帯に沿って北東方向および南西方向に広がりつつあることも心配です。避難者は熊本県、大分県を中心に10万人を超え、余震による建物倒壊を恐れて、自動車内で夜を過ごす人も少なくありませんでした。そ […]

  • 2016.04.07

指定廃棄物のダブルスタンダード〔原子力市民委員会〕

 東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質は、広い範囲で自然環境や住民の生活環境を汚染しました。その後始末で政府の不条理な施策が続いています。問題の一つは「指定廃棄物」を巡るものです。  稲わらやごみの焼却灰、上下水道施設の汚泥などで8000ベクレル/kgを超えて汚染されているものは「指定廃棄物」とされ、昨年末時点で12都県で計約17万トンが保管されています。指定廃棄物に関わる制度には、わか […]