2015年9月

  • 2015.09.29

高浜1号機の寿命延長は危険だ――当てにならない老朽化予測 〔井野博満〕

 1970年代に運転を開始した古い原発は2011年には18基あったが(右表)、福島第一原発事故の後、福島第一を含む11基はすでに廃炉が決まった。  残る7基のうち5基は、関西電力が所有している。原発の運転期間は原則40年と定められているが、関電は高浜1号機・2号機、美浜3号機の運転をさらに20年延長して60年使うという申請を今年4月、原子力規制委員会に提出した。中でも高浜1号機は、すでに廃炉が決ま […]

  • 2015.09.24

ここが問題、指定廃棄物の処分場計画 〔原子力市民委員会〕

 東京電力福島第一原発事故で発生した「指定廃棄物」(表①)の処分場建設を巡り、各地で住民の反発が強まっている。候補地にされた栃木県塩谷町(しおやまち)で8月29日、町民ら約2700人が反対集会を開き、白紙撤回を求める決議を採択した。宮城県加美町(かみまち)では8月28日と31日の二度にわたって、同じく指定廃棄物の処分場建設のため調査に訪れた環境省の職員らを住民が道路をふさいで追い返した。両町の町長 […]